流水忘備録

技術的な忘備録と雑念のアウトプット

さんまのお笑い向上委員会 生放送の感想

ほぼ毎週見ているさんまのお笑い向上委員会の生放送があったので、感想を述べようと思う。

向上委員会は最高に面白いが、総じて生放送向きでないと感じた。

 

 

陣内智則の出席拒否から始まった長い長い前フリ

今年は30年ぶりに明石家さんまが日本で過ごすということで、さんまは朝から晩まで出ずっぱりだったらしい。*1

その流れで恐らくそのトリを務めることになる向上委員会の放送は、ほぼいつも通りの11:30から始まり、いつもよりも長い12:30に終了した。

 放送が始まると、さんまは直ぐに陣内に触れ、壮大で長い長い前フリを回収するという演出は、実に素晴らしい滑り出しになったと思う。

 

破壊神ホリケン

陣内に触れた後、順々に出演者に触れていったのだが、順調にいかないのが向上委員会。生放送では耐えきれない芸人達のアピール合戦がはじまる。

そんな折に、あの男が場を掌握、もとい破壊すべく動く。そう、堀内健である。

自らのギャグやバーミヤンズネタを次々に繰り出し、貴重な生放送の時間を奪っていく。空気を読まず、独創的なギャグを繰り返すのがホリケンの魅力であり、生放送で見せたような不規則なギャグ発射はいつものことなのだろうが、生放送というタイムスケジュールガチガチの構成においては、正直やりすぎだったと思う。*2

 

豪華すぎるモニター横

さんまに今田耕司、蛍原、ホリケン、陣内、麒麟川島と、向上委員会はそもそもかなり豪華なメンバーで繰り広げられるお笑い戦場ルポのようなバラエティ番組なのだが、生放送はさらに豪華だった。

まず音声係。年末から散々前フリがあったのだが、本当に野田クリスタルを音声係風に出演させてくるとは思わなかった。前フリをさんざんやったとはいえ、本当にあのような使い方をしてきたのは少しサプライズだった。流石は笑いにストイックな向上委員会制作陣だと思った。

次にディレクター役。最初、あまりにとけこみすぎていて、本当に誰だか分らなかった。まさか土田晃之だとは……

ディレクターの妻としてニッチェ近藤を使ったのも、2020年のコンテンツを余すことなく使い切っている感があってとても良い。

 

参加直談判のアク強よ芸人

メインスタジオの混乱ぶりに業を煮やしたのか、ディレクターが最低限こなしたかったと思われる別室中継に移った。別室にはいつものひな壇の端にいる芸人たち。ジョニ男の独特のモノマネはとても面白かった。いったいいつあんなネタを思いつくのだろうかとも思った。他はあまりだった。特にクールポコは、準備期間に対してクオリティが残念。

 

最後に次回への盛大な前フリ

もしかしたらそれもネタの1つなのかもしれないが、予定していた内容の10%程度しかできないまま番組終盤へ。このままカオスで終わるかと思いきや、2020年に味がしなくなるほどこすりつくしたかしわ餅姿のTKO木下が。本当に素晴らしい伏線回収と一番見たくなる次回予告だったと思う。

 

おわりに

向上委員会はとても豪華で愉快な番組だと思うが、あまりに生放送に向いてない番組であることを再確認した。

生放送にするなら、とりあえずメンバーだけ集め、念の為クレームを1つだけ用意しておくだけで充分元が取れる番組構成になるだろう。

いずれにせよ、とても面白い生放送ではあったので、またいつか生放送をやってほしい。

*1:番組中では、さんま酔いするという的を射た表現でその状況を明確に示していた

*2:案の定、偉い人かさんまに説教されたのか、その後のCM明けでは、しばらくしおらしくしていた。