流水忘備録

技術的な忘備録と雑念のアウトプット

ServiceNowのプロダクトラインについて

ServiceNowのプロダクトラインは大きく4つに分かれている。

今回はそれぞれのプロダクトラインについて簡単に紹介する。

 

 

IT

ServiceNowのITは、ITに関する物事を管理する際に利用される製品群である。

ServiceNowの強みであり、稼ぎ頭になっている。

ITは現時点で4つの機能群*1に細分化される。利用用途によって使い分ける必要があるため、それぞれがどのような機能群なのかを把握しておくとよいと思う。

 

Customer Service

いわゆるCRM的機能が集約された製品群である。

現時点では2種類の細分化にとどまっている*2

CSMの方が機能として多くの範囲をカバーしているため、ServiceNowのカスタマーサービス管理機能群=ServiceNow CSMとなることが多いかもしれない。

CSMはここ最近、非常に機能が充実してきている製品の1つであるように感じる。ServiceNowとしてもITの次に推していきたいのかもしれない。

 

HR

人事系の製品群である。

一応プロダクトラインの1つではあるものの、現時点でHRに分類される製品はHRSD1つだけのため、製品群といって良いのかはわからない。

もちろん、HRSDには様々な機能が搭載されているため、広義の意味では製品群と言ってもよいのかもしれない。

HRSDはServiceNowとして前面に押し出していきたい雰囲気も感じず、Documentからも他社の製品との連携を前提としている印象があるため、あくまでオプショナルな立ち位置なのかもしれない。

 

Security

セキュリティ系の製品群である。

セキュリティからガバナンスまで、そのカバー範囲は広範囲に及ぶ。

Gartnerなどの調査会社からの評判も良く、ServiceNowの知る人ぞ知る製品群なのである。ただ、セキュリティ意識がまだまだ成熟していない日本市場においてはしばらくは役不足になるかと思われる。

 

おわりに

ServiceNowは、上記4つのプロダクトラインと、Now Platformとよばれるベース機能群で基本的に構成されている。

Parisからは上記横断型のプロダクトラインであるTelecommunication Service Managementも新たに登場していることから、今後はTelecomSMのような上記横断型のプロダクトラインの開発が進んでいくのではないかと思う。

横断型のプロダクトラインを理解するためには、まず基本形となる上記4系統をマスターする必要がある。そのため、ServiceNowを勉強する人は、上記4系統、特に稼ぎ頭であるITから手を付けてみるのが良いかと思う。

 

以上。

*1:ITSM・ITBM・ITOM・ITAM

*2:CSM・FSM