流水忘備録

技術的な忘備録と雑念のアウトプット

感情でしか物事を考えられないという事

知識人の間でよく言われている言説に、

論理的に判断している人はごく一部で、それ以外の人は須らく感情的に判断しているものがある。

この言説について気が付いたことなのだが、

この言説は、

「論理的に判断している」という部分と、「感情的に判断している」という部分が二項対立になっていると推測される。

しかし、思うに、「論理的に判断している」という部分は、「論理的に判断している」と「感情的に判断している」とも言えるのではないだろうか。

つまり、「論理的に判断している」という行動をとる必要があると「感情的に判断している」のではないかと感じる。

 

この言説とともに取り上げられる言説として、感情で判断している人は論理的な説得に応じないといった言説が散見されるが、極論どちらも感情で判断していることには変わりないのだから、そんなことでマウンティングをとっていると感じざるを得ないような言説を述べなくともよいのではないかと思う。

 

つまり何が言いたいのかというと、私は「論理的な判断をしている」のに、相手は「感情的な判断」をするから話が通じなくて困るといったような事象は、結局どちらも感情的な判断には変わりないのだから、不用意に対立の火種を生むのはやめた方が良いと思うという話である。イラつくのはわかるが。

 

もちろん私のこの内容も感情的な判断の1つだと思う。

 

以上